私の妊娠「7週の症状」~前置胎盤

シンガポール子育て

前回8週と2日で流産してしまった妊娠の時は、5週目で1回目の検診に行き、まだ早すぎと言われ、6週目で再度検診に行き、赤ちゃんは見えたけど心拍が確認できず、7週目で再度検診に行き、心拍が確認でき安心した矢先、流産した。気づいたのは赤ちゃんの心拍が止まったと思われる1週間後の9週に入った直後だった。

今回2度目の妊娠で、私は嬉しい反面、不安の方が大きく、それを振り払うように、なるべくポーカーフェイスで冷静に毎日を過ごすように努めた。5週目なんかで検診に行くような浮足立った行動はしない、と、赤ちゃんの心拍が確認できるであろう7週と4日目を初診日として、それまではなるべく気にせずに、それでもそわそわしながら過ごした。

私の妊娠「7週の症状」

大量出血

はじめての検診を控えた2日前、7週と2日目に、トイレに行くとおしっこと一緒に血が大量に出た。鮮血。真っ赤な。驚きと同時に、ああ、だめだった、と思った。

初期の流産を防げないことは前回の流産で学んだので、私はそれでも冷静に、すぐに病院に行くことはせずに、2日後の検診まで待とうと思った。

絶望と、悲しみを胸に、それでもまた妊娠できたんだから、とポジティブに考えようと努めた1日。

その日は血がでたのはトイレでのその時1度だけだった。

はじめての検診を控えた前日、家族や友人へのクリスマスプレゼントを買いに1人でショッピングモールを歩いている時、生理になった時のようにパンツにベロっと血が付く感覚を感じた。

慌ててトイレへ駆け込み、ふいたところ、血の塊がトイレットペーパーについた。鮮血。

それは前回の流産と同じだった。赤ちゃんは出て行ってしまったと思った。

ショッピングモールでナプキンを買い、ラーメンを食べた。

赤ちゃんごめんね、と思うと同時に、なんで2回も。。と繰り返し自問自答した。もちろん答えはでるはずがなく、私は自分の年を責め、神様を責め、去年死んだじいちゃんを責めた。

心がとても疲れた

出張に行っている旦那に「赤ちゃんだめになったよ。」とだけ伝え、その日は家でゆっくりと映画を見ながらキリンビールを2缶飲んだ。やけに酔っぱらった。

検診~7週4日目

今日は妊娠してきましたが、昨日大量出血したのでたぶんだめです、と先生におめでとうとか言われる前に説明した。

前回流産したときも同じ先生だったので、先生は優しく「1度流産したことがある女性が次も流産してしまう確率は意外に高いんだよ。」と言い、「とりあえず見てみよう。」と腹部エコー検査をした。

私の心はすさんでいて、どうせ見たところで何もないけどね、と意地悪く思った。

「これが頭で、これが胴体だね。」と先生は赤ちゃんを見せ、そしてこれが心拍、といいドクドクしている赤ちゃんの心拍を私に聞かせた。

驚く私ときょとんとする旦那に、先生は「赤ちゃんの大きさも心拍も全く問題ない。」と伝えた。

私は、昨日飲んだ2缶のビールを思い出し、しがみついてくれた赤ちゃんに心の中であやまった。

前置胎盤

大量出血の原因は、前置胎盤

本来上の方にあるべき胎盤が、子宮口を覆ってしまっている状態のこと。

大抵の場合は、胎盤が上のほうにずれていくけれど、大量出血した場合は赤ちゃんも一緒に流れ出てしまうこともあるって。

先生からは、

  • 運動ダメ
  • セックスダメ
  • 重いものもつのダメ
  • 買い物ダメ

ただ横になってテレビを見ながらおいしいものを食べなさい、って。

流産したと思った赤ちゃんが無事だったという喜びから、今度は絶対安静命令。

こんなに深刻なんだ、と不安になり旦那を見たら、旦那は私を心配するよりも、うらやましそうにみてきた。

ホルモンの薬と処方され、止血の注射を打ち、次の検査は約1週間後の8週と3日目。

私の妊娠は、少しの安心と、大きな不安と、たまらない愛情を抱え、続く。

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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