世界のママ友の価値観

シンガポール子育て

昨日、女友達がうちの近くで飲んでいると言うので、娘を寝かしつけた後、参加してきた。

1人は韓国人の美人ママで、子供が2歳の時にキャリアを積みたくて、旦那と自分の親に子供をたくし、韓国からシンガポールに単身赴任したつわもの。

それからすでに5年の時が流れ、旦那は韓国で不倫し離婚、最近韓国から7歳になった子供を呼び寄せ、メイドと子供と暮らしながら、バリバリ仕事をしている。

もう1人はインド人の美人ママ、もと女優。インドのムンバイでそこそこ有名だったらしい。

優しいお金持ちのインド人男性と結婚し、1歳の子供がいるそのママは、家に住み込みメイドを二人雇い、最近は1人でドバイに旅行に行ってきたつわもの。

そんなママ友たちに、「ごめんごめん、子どもがなかなか寝付かなくて。」と、母親らしい言い訳をしながら遅れて輪の中に入ろうとすると、すかさず喝がとぶ。

寝かしつけなんて旦那にやらせなさい、あなたはメイドを雇うべきよ、と。

そこからはじまり、You should enjoy your own life(あなたはあなたの人生を楽しむべきよ。)と、インドの元女優に言われ、You should build your Career(あなたはキャリアを積むべきだわ。)とバリキャリ韓国人に言われる。

子供の成長や、子育ての悩み、日々の子供にまつわるあんなことやこんなことが、大半を占める今の私にむかって。

「シンガポールにずっといると鬱になるでしょ。6月に、女だけでドバイに旅行に行きましょう!」とインドの元女優が言うと、バリキャリ韓国人が「行きたい~!」と歓声をあげた。

私はしらーっとしながら、「子供がいるから行けない」と言ったのだが、インドの元女優は、私にまかせなさい、といい、あなたが私たちとドバイに行ってる間のメイドは私が手配してあげるから、と早速アレンジしようとしたので、慌てて止めた。

もう、母親はこうあるべき、だとかの価値観や、子供に対してこうでありたいという自分の中の母親像、それこそ母親としての常識が、この人たちといるとぐっちゃぐちゃにかき乱される。

この人たちにとって、「子供がいるから~できないの」という言い訳は全く通用しない。子供がいても、あなたがそれをしたいのならすればいいじゃない、色々な解決策はあるはずよ、と言うのだろう。

だから言わなければいけないのだ。「私は子供と旦那を置いて、旅行することに興味はないの。」と。

たとえどんなに、子供がいても自分の楽しみを見つけなさい、と言われようとも。

自分がこれから見るであろう新しい景色は、子供と一緒に見たい。

ただ、「母親はこうあるべき」の、すべてを一度排除したあとに、ママになった自分が突き詰めていきたいことを考えるのは必要なことかもしれない。

私の中でそれは、子供と離れてキャリアを積むことでも、子供抜きで旅行に行くことでもないのだろうけど。

世界には、本当に笑っちゃうくらいにいろんな人がいる。

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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