Tinder(ティンダー)って何?
アメリカで開発され、世界中に広まった「出会い系アプリTinder(ティンダー)」。人は見た目じゃありません、なんて言葉をことごとく否定する、見かけだけで出会いを探す、ある意味合理的なデートサイトアプリだ。
出会い系に抵抗がない20代の使用率がやはり多数を占めているらしいこのアプリ。なんせ顔重視で相手を選ぶ出会い系なので、登録も簡単で、気軽に始められるのも、魅力なんだろう。
登録順序は以下。
自分のベストの写真をプロフィールに登録
↓
住んでいる地域を設定
↓
名前(ニックネーム)と年齢を登録
登録が完了すると、写真と、名前(ニックネーム)と年齢がトップに映し出され、それだけで好き嫌いを振り分けていく、残酷な遊びが今はじまります。
顔写真と年齢を見て、
いいな、と思ったら=右にスワイプ
好みじゃない、と思ったら=左にスワイプするだけ。
その後、次々と別の登録者の顔写真が出てくるので、右、左、右、右、左、とやっていく。
男性側と女性側がお互いを「右スワイプ」すると、画面上にマッチング!とでます。それはお互いを見た目でいいな、と思った証拠。
マッチングして初めて、メッセージが交換できるという仕組みで、その後は会おうが、何しようが、お好きにどうぞ。
Tinderへの抵抗感と、使ってみようと思ったわけ。
私たち昭和後半生まれの女子たちは、アナログからデジタルへ、詰込み教育からゆとり教育への移り変わりの時代の狭間で育った世代だと私は思っている。
文通からポケベルへ、ピッチにガラケーに、そしてスマホ。この時代の移り代わりをすべて経験しているのは、私たち、現在のアラフォーくらいではなかろうか。
世代のせいか、年齢のせいかはわかならにけど、出会い系は怖い、という先入観と、出会い系で相手を見つけるなんて恥ずかしい、という羞恥心。あとは「そんなアプリ使うほど飢えてません。」という見栄とプライドと、意地。
そんな意固地な私は、なかなかTinderアプリのダウンロードができずにいた。
使ってみようと思ったわけは、シンガポールに来たこと。海外に来ると、今までの見栄とかプライドとかが、不思議と削げ落ちていく気がする。
出会い系で出会ったカップルや、出会い系で相手を探している人もオープンなので、気が大きくなった。
Tinderを使ってみて
33歳の時にはじめてTinderを使った。写真は30歳の時のもので、横須賀の猿島に行ったときのちょっと遠めからの全身が移ったショットの写真をプロフィール写真にした。地味で薄い丸顔も、アングルが遠目でくしゃっとした笑顔なので、優しくかわいくみえちゃう自分の中で最高のものだ。
はじめてすぐ、右にスワイプしたり、左にスワイプしたりしていく男たちに、ゲームをしているような感覚を覚えた。
そして暇があればいつでもアプリを起動し、右左できる手軽さもいい。電車の中で右左し始めた。
東京にいたときの「電車の中は私の中で図書館なの」などと読書にふけっていた自分はどこにいったのだろう。
そして、何人もの男とマッチングをし少しうぬぼれて、そこから何人かとメールをはじめ、そしてそこから何人かと会った。
多分Tinderをやった期間8か月くらい、実際に会うまでいった男は7~8人だったと思う。
Tinderで学んだこと
結論からいうと、私はTinderで彼氏はできなかった。何人かとは1回限りのデートで終わり、その中の何人かとは何度かデートをし、その中の何人かとはキスをし、そしてその何人かと夜を共にした。
今の旦那とはTinderをやっている時期に、共通の知り合いのバーベキューで出会ったけど、Tinderをやっていなかったら付き合うまでいってなかったと断言できる。
私は、知らぬうちにTinderで男の扱い方を、魅力的な女のたちふるまいを、知的な話題と、ユーモアのセンスを、学んでいたのだ。
そして、今の旦那と出会った時、私は孤独でなかったから、大人の女の余裕をもって、彼に接することができた。
結果、今の旦那の誠実さに、楽しい人柄に惹かれ、話が合い、馬があうことから付き合い始め、今にいたる。
まとめ
Tinderで彼氏や結婚相手は見つからないかもしれないけれど、そこから広がる可能性はきっとある。
「私一体何やってんだろう。」と思うことも何度もあったけど、いろいろな男と会い、おしゃべりし、駆け引きする練習を、Tinderで学んだ。
仕事も恋愛も、経験が実を結ぶと信じ「Tinder(ティンダー)」に挑むのは、いいことだと思う。
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