ホーチミンも、ダナンも、ベトナムにいい思い出はないけれど、私はベトナム料理がかなり大好きな部類に入るほうだと思う。
フォー(Pho)と名の付く料理があればとりあえず試してみたくなりうずうずするし、前の会社にいるときに月曜日~金曜日までベトナム料理店でランチを済ませたこともある。
シンガポールではかなりレベルの高い各国の料理が味わえるけど、その中でもここのベトナム料理は私の中で食べた瞬間に1位を獲得し、今だ2年弱、1位の座はどこにも奪われていない。
場所と外装と内装
シンガポールの立川的立地、「パヤレバ」地区にある「LITTLE VIETNAM」。
パヤレバの駅からも徒歩10分ほど、と行きやすい場所にないことからも、なんとなく期待値があがる。
マリーナベイサンズなどのきらびやかなシンガポールはここにはない。ローカル色満載のエリアにある「LITTLE VIETNAM」。
訪れたのは、週末ではない、月曜日の午後6時くらいなのにこの混みよう。店内は質素だけれど小綺麗で清潔感もある。
ベトナムを外から見ると本当にいつも行きたくなるから不思議だ。
実食
大好きな「バインセオ」。薄焼きのベトナム風オムレツ SGD8(約680円)。こんがりと焼けた薄焼き卵に、たっぷりのパクチーなどの香味野菜、もやしなどを挟んで甘辛ソースをかけて食べるの。
胃にもたれないし、なにより「ビールに合う!」。
定番生春巻きは2個でSGD3(約180円)。とてもリーズナブル。よく生春巻きは、ライスヌードル(米粉ヌードル)を大量に入れて量を多く見せているところがあるんだけど、こちらのは絶妙な分量。
もちもちのライスペーパーに包まれた豚肉、茹で海老、米粉ヌードル、香味野菜が口の中で踊ります。
汁なしフォーSGD8。友達が頼んだ汁なしフォー。野菜、揚げ春巻きが乗った米粉ヌードルにたれをかけて混ぜ混ぜして食べる品。
いつもおいしそうだな、と思いながら私は絶対に熱々スープで麺を食べたいタイプ。これはこれでおいしそうだったけど。
そして、「チキンフォー」SGD8。一口食べた瞬間、私は自分が病人であるかのような錯覚を受ける。
風邪ではないのに、風邪が治りそう、と思ってしまうほどの「優しい味」。
明らかに「化学調味料」をスープに使ってんなーと思うお店もあるなかで、こんなにも素朴に原点をつきつめたスープを作れるなんて。
これにライムを絞って、辛味を少し加え、「優しさ」を調整しながら食べる。
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おいしいだけじゃなく、良心的な価格設定にも惚れてしまう、私の中でナンバーワンのベトナム料理店。
ベトナム人に、「LITTLE VIETNAM」ってシンガポールで一番おいしいよねー、とつうぶって言ったところ、「私はアラブストリートにあるxxxの方が好き。」とまさかの否定的回答を受けた。え?ベトナム人にとっても圧倒的一番の店なんじゃないの?
聞いたことのないそこのベトナム料理店に、挑戦状をたたきつける。今度はそこに行ってやろう。
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