稽留流産の兆候

シンガポール子育て

稽留流産の兆候

8週6日:ごく少量の血

8週4日の検診で心拍を確認し安心していた矢先、トイレに行くと、ごくごく少量の、ほんの少しの「血」がパンツについていた。

検索してみると、よくあることです、大丈夫でしょう、心配ありません、という言葉が並ぶので、安心して数日過ごす。

9週め:少し血が多くなる

最初に少量の血がでてから、その後はなにもなかったので病院にも行ってなかった。

最初に血がでてから1週間後に、もう一度少量、それでも数滴の血がパンツについた。

ここでやっと、なんともないだろうけど、病院に行ってこようと思い、病院に行く。

結果

最初に血が出た日、赤ちゃんの心拍は止まっていた。

気づいたからといって、何もできなかっただろう。

ただ、このことがあったおかげで、次の妊娠では、ほんの些細なことで迷わずに病院に行けた。

妊娠中は、なにかあると検索魔になってしまうけど、「おや?」があったら検索する前に病院へ。

以下、当時の想いをそのまま↓

稽留流産の兆候

8週と4日の検診で初めて心拍を確認して、心拍が確認できたら流産のリスクは大幅に下がります、という何かの情報を鵜のみにし、「ほっ」としていた。

その日の夜は旦那とピザやらアイスクリームやらを浮かれた気分で買い、ジャンクフードパーティを開いた。

その2日後、8週と6日目、2019年2月16日土曜日の朝、うっすらと、トイレットペーパーにつくくらいの出血があった。「昨日おしりを掻いた時の傷から血がでたのかな。」という感じ。

ほんのちょびっと、「点」くらいの血が。

心拍がすでに確認できたあとに微量の血に、私は何の心配もしなかった。

ネット上でも、妊娠初期の出血はよくあること、鮮やかな色の血でなくて、腹痛もなければ大丈夫、と書いてあったし。

腹痛も全くなく、出血もその時の「点」どまりだったので、私たちはその週末をただ普通に楽しく過ごした。友達と会い、赤ちゃんの話をした。それは幸せで、希望に満ちた週末だった。

月曜日から、私は普通に会社に行った。1日に1滴くらいパンツに血がつくこと以外は何の心配もなかった。私はどうしても、気づけなかった。

赤ちゃんの生命力を信じてたし、そんなことくらいで取り乱す自分が嫌だったから。

そして、2月22日金曜日、最初に血が出てから1週間後、「1滴だった血が、ちょっと多くなっていた。」それでもほんのちょっと。

出血以外では腹痛も、他に気になる点も全くなかったので、それでも、「なんでもないことを証明しに、一応病院行っておくかー。」という軽い気持ちで、念のため病院に行った。

稽留流産がわかった日

結果、赤ちゃんの心臓は止まってた。前回の心拍確認からたった2日後に、赤ちゃんの心臓は止まっていたらしい。

2cmの赤ちゃんのエコーと動かない心臓。

1滴の血が出たその日だった。

なんでもっと早く気付かなかったんだろう、心臓動いてないのに1週間も私のお腹にいさせてしまった。

「出血した日に気づいても、どうしようもできなかった。初期流産はよくあることだからね。」と先生は言った。

初期流産はよくあること、これもネットにはよく書いてあった。

ただ、私がこれに当てはまるなんて、思いもしなかったんだ。

あの時から、「これには意味があるはずだ」と何度も何度も考えた。そうしないととても気持ちを落ち着けれなかった。あなたのたった8週6日の命。私の嬉しかった気持ち、旦那の嬉しかった気持ち、その後の絶望。

何度も流産している人もいるんだし、自分もこれくらいのことで泣いてられない、と強がったり、不妊治療してる人もいるんだし、と比べてそれよりはマシだ、と思おうとしたり、そして、よくあることだ、と何度も何度も自分に言い聞かせても、一度母親になってしまったその気持ちを、なかったことにはできないんだ、と知った。

だから、私はこう願い、想うことにした。

また巡り合えるといいな。その時まで、もっと強く優しい人間になって、あなたを迎えるからね。

8週4日ー心拍確認

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8週6日ー心拍停止

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Cocoaプロフィール
cocoasan

2014年、旅行でたまたま訪れたシンガポールに魅了され、32歳で現地採用の銀行員としてシンガポールに移住しました。現在は、フィットネスジムを経営する夫を手伝いながら、シンガポールで子育てをしています。

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